海水魚とサンゴの飼育アルバム - 特集:オーバーフロー ボックス

Love Sea Fish and Invertebrate - Siphon Over Flows

2006年5月1日〜3日 新オーバーフロー ボックス

「オーバーフローボックスが壊れた」というタイトルで3日間に渡ってブログに書いたものを特集としてまとめた。

外掛けサイフォン式のオーバーフローボックスの排水口に、タマゴバロニアが繁殖し、穴がふさがってるようだったので掃除しようと思った。ゴールデンウィークだというのに、なにもすることがないのだから、昼間に水換えしたり、掃除したりしてきちんとやればいいのに、夕食後にふと思い立ってやってしまう。こういう怠慢をしていると、必ずしっぺ返しがくる。

サンプからの水量が落ちているのはきっとこいつらのせいなのだ。こいつらは、水流の強いところが好みなのか、ポンプの周りや排水口などに群がり、家族からは気持ち悪いと嫌われている。だから、決して大げさなことをしようと思ったのではない。排水口にくっついているバロニアをピンセットでとってあげようと思っただけなんだ。ピンセットでつまんでちょちょいと捨てれば、それで終わり。ではなかった。

水量が戻らないのだ。そうか、バロニアが付いたから水量が落ちたのではなく、水量が落ちたからバロニアが居心地よさそうにしてたのだ。ちょちょいのはずが、ちょっと予定が違うけど、ポンプの掃除をしてあげよう。スポンジを洗えばいいだけなので、ちょちょいである。ちょちょいとスポンジを洗ってポンプを再セット。今度は、気持ちいいくらいに強烈な水流がでてきた。

うちのオーバーフローはサイフォン式なので、ここでサイフォンが起動するまで2〜3回ポンプの電源をON/OFFして水位を調節しなければならない。ところが、昨夜に限って、何十回電源のON/OFFをしてもサイフォンが動かない。サイフォンが動かないと水槽から海水が溢れてしまうので、その場から離れることができない。ぼくが顔に筋を浮かべて必死なのに、周りは知らん顔で「おやすみ〜」なんて声も聞こえる。ぼくだって、明日は朝早くから仕事なのだ。いろいろやったんだけど、機械音痴のぼくに修理できるわけがない。ポンプ、クーラー、スキマーの電源を抜いて寝た。

さて、今日の東京の最高気温予想は30℃!みんなどうしているだろうか。

壊れた原因は、たぶん、サイフォンのエア抜きのところだと思う。元々自動起動しないから構造的に問題があると思っていたので、そう思えば諦めもつく。そのあたりが壊れたか、コケとかゴミとかが詰まってしまったのだろう。さて、新しいオーバーフローボックスを至急入手しなければならない。

市販されているオーバーフロー ボックスはいろいろあって、オーバーフローに改造するときに調査した。壊れたオーバーフローボックスを選んだ理由は、サンプからの戻りのパイプがセットになってて戻りの水流を利用して自動的にエア抜きするというのが大きなポイントだった。自動エア抜きで停電でも大丈夫だし、戻りの余計な心配もせずに済む。

しかし、今回サイフォンが不調になった原因は、このエア抜きの機能だと思い込んでいるし、実際使ってみると自動エア抜きは期待通りには動作しないので、別の方法で簡単に確実にエア抜きできるものにしようと考えた。

というのもあるし、すぐに入手できるものということで、会社帰りにショップに寄って持って帰れるものというほうが大きな要因かもしれない。なんといっても、昨日の季節外れの気温は尋常ではない。のんびりと機種選定している余裕はないのだ。

会社帰りにJAMMINGに行った。JAMMINGのHPは見たことがあるが、訪れるのは初めて。アメリカでは有名なオーバーフローボックス、CPR Siphon Over Flowsを販売している。前回も検討したのだが、このオーバーフローボックスは水槽からサンプに海水を落とす機能があるだけで、エア抜きはパワーヘッドのエアレーション機能を利用するということだった。オーバーフローのためにパワーヘッドを追加するというのは無駄だと思ったし、別にサンプからの戻りも考えないといけない。サンプからの戻りなんて、どうすればいいかわからないので早々に候補から外れた。今回、改めてJAMMINGのHPを見てみると、エア抜き専用のAqua Lifterという商品が新発売になったとある。吸って吐き出すだけの機能を持つ小さいポンプ。

JAMMINGへは新宿から電車に乗って15分ほどの大塚駅で降りる。大塚駅はあまり利用することのないところだが、巣鴨が近いからか、駅前は庶民的な雰囲気で庶民的な料理をだすお店が並んでいて気になる。今度、飲みにこよう。

機械も音痴だが、方向も音痴なので、地図を持っているのに同じ道を引き返したりするので時間がかかった。駅から歩いて5分くらいのところを20分くらいかかって店にたどり着いた。店は開いているだが、店内は真っ暗。水槽のメタハラも点灯していないし、変わった店だなと思いながら入る。広くない。8畳くらいだろうか。HPにも掲載されている6角形のベルリン水槽が入ってすぐ、真ん中に鎮座している。この水槽のなかを覗いてみるが、やはり暗くてなにがいるのかわからない。

そこで初めて、奥さんが驚いたように、「いらっしゃいませ〜!?」と疑問形の不自然な挨拶をした。「こんにちは??」と応える。続いて、「お店、お休みなんですけど」と仰る。やっぱり、そうか。海水魚のお店は月曜日、火曜日を定休にするところが多いので、何回か電話をしたのだ。誰も出ないからおかしいと思ったが、こちらは焦っているのでとにかく来てみた。計画性がないとは、昔から言われている。普通の人は電話にでなければ休みだとわかるよな。

でも、とてもいい奥さんで、「たまたまいてよかったですね。なにかご入用ですか?」と追い返されることもなく、無事に欲しいものを購入することができた。ラッキーだ。海水魚の神様は哀れなアクアリストを見捨てることはないのだ。

帰宅後、食事をして、さっそく設置。長い英語のマニュアル、しかも手書きをコピーしようなもので、全部読むのは面倒だなと思ったが、楽しい図解入りの日本語の説明がありわかりやすい。これまで使っていたものよりも小さいので、水槽の壁側に設定できた。壁側に設置できるとずいぶんと水槽の見晴らしがよくなる。このオーバーフローボックスは構造が単純で設置はとても簡単。ホースを繋いで、引っ掛けて、海水を入れて、エア抜きのAqua Lifterを繋いで、メインポンプをON。あーら不思議、あっという間にオーバーフローが完成した。ボックスは透明のアクリル製できれいだし大満足だ。

さて、サンプからの戻りはどうしたかというと、今までのオーバーフローボックスのものをそのまま使っている。つまり、水槽の左右に新旧のオーバーフローボックスが付いている状態だ。だって、戻りを考える時間はなかったのだ。こちらはGW中にホームセンターで塩ビパイプを買って作ることにする。

不幸中の幸い、水槽周りがすっきりしそうでよかった。

新しいオーバーフローボックスは音も静かで快適だ。今日、何回かポンプを止めて再起動をしてみたが、短時間ならばAqua Lifterの力を借りずに自力で再起動した。しかも、水面上に取水口があるから油膜は取れるし(えさまで吸い込んじゃうけど)、水位も安定している。優秀だ。

残る作業は古いオーバーフローボックスの撤去。そのためにはオーバーフローからの戻りを配管しなければならない。ホームセンターで塩ビのVP13パイプとエルボを2個買ってきた。塩ビパイプを塩ビカッターで適当な長さに切断し、エルボを接着すれば工作は終了。いくら工作下手のぼくでもこれくらいは10分もあればできる。簡単な作業は得意なのだ。エヘン!

ところでホースを塩ビパイプに繋ぐ方法をご存知だろうか?

ぼくは初めての配管のとき、これで大変苦労した。ホースが塩ビパイプに入らない。ホースの内径が大きすぎると水が漏れてしまうから、塩ビよりも少し内径の小さいものを用意するのだが入らない。

塩ビパイプのVP13は、内径13mm、外径18mmである。これに接続するホースに内径15mmの工業用耐圧ホースを購入。18mmのパイプに15mm のホースを繋ぐのだから、普通は大変苦労する。最初、なにも知らないぼくは汗たらたらで接続した。困った末、内径の大きいホースを探したりした。

後に、ナチュラルの店員さんに聞いたのだ。そのとき接続に苦労したのはクーラーの配管で、それを購入したのがナチュラルだったから。クレームのつもりで「ホースが入らなくて大変だったよ」って言うと、「お客さん、ホースを繋ぐときはホース先をお湯で温めて柔らかくして繋ぐんだよ。そんなことも知らないの?(このド素人が!)」と優しく教えてくれた(会話はフィクションです)。

そんなわけで、今回もホースをしっかりなべのお湯で温めてから繋いだ。ふにゅふにゅになったホースは、ちょっと大きめのパイプにも簡単に挿入できる。できあがった塩ビパイプはワイヤーシェルフに固定。

部屋側に設置されていたオーバーフローボックスがなくなり、すっきりした。

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